開運予報士®協会理事の織路由麻(おりじゆま)です。
2013年9月末に㈱資生堂を退職してからもうすぐ3年になります。
サラリーマンから起業家へ。
石の上にかじりついた3年でした。
続けて来られたのは、かじりついてでもやりたかったことがあったからです。
占いは怪しくないということをわかってほしい、
便利に使えば毎日が豊かになることを知ってほしいと思っていたから。
そのためには、できるだけ入りやすく、クリーンなイメージがある場所がいい。
最初に選んだ場所が、横浜元町。
ここで、いかにも風水、いかにも開運という作りではないものを。
ナチュラルで、ただ、ここにきていただき、座っていて心地いい空間を作ろうと、
開運カフェ はこにわプレートをオープンさせました。
最初は時の流れを読んで、こじつけではなく、幸せが引き寄せられるような
開運メニューを毎月新しいレシピで調理して提供していたのですが、
本気で作る割にお客さまはお越しにならず、原価=売上になってしまい、
家賃はおろか、人件費も出ません。
ムダになってしまう食材を日々見るのが耐えられず、途方に暮れる日々。
「コンビニでおにぎりを食べたから、食事はいらない。占いだけやってもらえますか?」
あぁ、この業態は大失敗だった、開運をテーマにした食事は、見た目が普通ではダメで・・・
世間でよくあるように、やっぱり「亀」とか、「富士山」とか、「天使」とか、
そういうわかりやすいものがいいんだなぁ、と思いました。
そんなことにも気付かないぐらい、「良いものを出せば来ていただける」という
勝手な経営側の思い上がりがありました。
でも、風水は、「さりげなく、心地よい」が基本。
わざと怪しくするようなことやりたくなかったから、
3年目からは、最低限自分だけでもできる回し方に変えていきました。
常時2-3名いたスタッフを減らし、フリードリンク制にし、
ケーキやハンバーグなど数種類のメニューだけに絞り
ワタシを含めてスタッフ1名体制で営業する。
提供できるメニューが減ったから、お客さまはガッカリするかもしれないと覚悟しての再スタートです。
でも、お客さまは減りませんでした。
一方で、占いに関しては、口コミでどんどん広がり、
お客さまがお客さまをご紹介くださることも多く、
カフェの営業時間よりも、その前後の鑑定の時間の方が忙しくなります。
そして、実際に勉強したいとおっしゃる方も増えて、
四柱推命や姓名判断、タロットなどを含めた開運予報士基礎講座は毎月お申込が続き、
その方々が、出世、転職、結婚や出産など、次々結果を出していかれます。
どうしてだろう?
なぜ習おうとまでして下さるのだろう?
占いは便利に使うもので頼り切るものではないこと、
そして占術を使って、自分で幸せの鍵をみつけ、自分で鍵を選択しながら毎日を過ごすと
欲しい願いが叶っていくことを実感できるからかもしれません。
お客さまが欲しかったのは、与えられて食べていたら開運するとか、
ここに来れば開運するということ以上に、この先の未来を
自分で決めて自分で幸せになる方法を知ることだったのだと、やっと気づきました。
お店は、そのきっかけを作るために来て下さっていたんですね。
どうすれば幸せになれるか、一緒に命式を読み取りながら、
解説し、どうしたいかに合わせて方法をお伝えすること、
すぐに動ける鍵をいくつもお渡しすること。
空亡や大殺界、天中殺だから動くな、ではなく、どう動けばいいのか
子どもが欲しい、どうすれば出来る確率を上げられるか、時期はいつか
家を買いたい、どの方角であれば健康運がよくなるか
自分で使えるようにすると、毎日、明日が来るのが楽しみに変わります。
もっと、そんな人が増えたらいいな。
そう願ったことから、協会を作ることが始まりました。
3年たってわかったことでした。